最近、料理以外の仕事が増えてきたので腕が鈍ってしまいそうです。
料理の雑誌やレシピ本なんかでも電子書籍で読めるような時代になりました。
ここ最近、インターネット環境さえあれば
クックパットやレシピサイト、アプリから
簡単に料理のレシピもサクサク〜っと見ることができるようになりました。
今日の晩ご飯や、まかないレシピだって!
仕事中にだってサクッと検索することができるんですから
本を読み漁りながら何作ろう・・・
なんて無駄な時間がなくなりつつあるので便利な時代になりましたよね。
ネットでレシピの見れる時代ですが
そんななかでも

料理本を何冊も買い集める必要が本当にあるのか、
料理人視点も取り入れて考えてみました。
「料理が上手になりたいけど、
料理本って高いし本当に何冊も買う必要があるの?」
って考えている方におすすめの記事となっています。
料理本を買った方がいい人
僕はフレンチレストランで働いていて料理人を辞める頃には
フレンチのコースメニューや週替わりランチ、宴会用のメニューを書くようになっていました。
メニューを任されていた頃だと
給料日になると料理本を毎月1冊は買いに行くようにしていました。
メニューをかけるくらいの料理人であれば
常にいろんな本を舐めるように読んでおかないと
アイディアも出てこないですから・・・
料理の本を持っていないからと言って
飲食店や高級フレンチレストランでだって働くことができないわけではありません。
料理本を持っていなくたって普通に仕事をすることはできます。
面接のときに
「あなたは何冊のレシピ本を持っていますか?」
なんて質問をされたこともありません。
料理が上手なことがすべてではないですが
料理の本を持っていないことで知識不足になりやすいので料理のことには詳しい同僚や後輩からバカにされることもあります。
なのでこんな方であれば料理の本を買い始めることをおすすめします。
- 料理が上手になって料理長を目指している人
- 自分の中の料理の幅を広げたい人
- ネットには載っていない料理のテクニックを身につけたい人
シェフは料理本を何冊持ってるの?
僕の場合は料理人生活を8年ほど続けてきた中で87冊の料理本を買いました。
知り合いの料理人に
「料理の本を何冊持っているの?」
って直接聞いたことはないですが、
少なくとも同じぐらいはもているはずです。
それどころこか僕が持っている料理の本なんて
料理人の中ではまだまだ少ない方だと思います。
本を持っている多さがすべて料理のうまさに反映されるわけではないですが、
料理本を多く読んでおくことで料理知識が増えるので
イレギュラーな対応が必要なときにも
お客様の望む料理を作ることができたりもします。
料理本は自分のために読むのではありません。
お客様が求める料理に応えることができるように準備しておくためです。
レシピ本を購入するメリット
現役の料理人であればレシピの本を購入するメリットはかなりあります。
むしろ仕事をしているのにもかかわらず、
料理本を読まないデメリットはダメージがデカすぎます。
- いろんな料理人の考え方を知れる。
- クックパッドやネットには買いていないようなプロの技術を知れる。
- 先輩の知らない料理テクニックを知ることができる。
- 身銭を切って買った本であれば仕事に対しても本気になれる。
- たくさんのレシピを見ることができるので手を抜く箇所がわかるようになってくる。
- 料理本を買って流し読みしておくだけでも、引き出しが増えるのでメニューを書く幅が広がる。
ネットに載っている情報であれば誰もがアクセスできるようになっているので
誰でも作れるような書き方で大事な部分が簡略化されていることがあります。
しかし、
プロ用の料理の本であれば
シェフの名前まで出されているので
適当なことなんて書けません。
プロ用の専門書籍にはネットに載っていない
シェフのテクニックまでが載っているのです。
レシピ本はいらない?
レシピ本を買うにはちょっとしたデメリットも・・・
- 本の値段が高いので毎月のお小遣いが少なくなる。
- 本がかさばってくるので部屋が狭くなってくる。
料理の本は正直言って高いです・・・
働き始めでなにかとお金が必要な時期であればかなりの出費です。
なんので安い主婦向けの本を買おうと思うことがあるのですが
それだとやはりネットで見るレベルとかわらない。
ただの調理師やお客様から質問されても何も答えることのできない料理人でも自分のプライドに問題がなければ料理の本を無理して買う必要もないと思います。
しかし、
料理を知っている料理人を目指しているのであれば、
将来への投資だと考えて料理の本を
自分の給料から買い集めていくことをおすすめします。
レシピ本をたくさん買って意味があるのか?
レシピの本をたくさん買ってきましたが、
一字一句くまなく読み尽くしているわけではありません。
料理本は買っても毎回ほとんど流し読みです。
(これだけでも十分価値あります。)
流し読みをしている中で気になったレシピがあれば繰り返し読んでいます。
1、覚えておいて試してみる。
2、思い出したときに読み直してみる。
超シンプルに1と2の繰り返しだけです。
実際に自分で作ってみないと料理が上達することはないでしょう。
料理本を買ったから料理が上手になるということはありません。
繰り返し作ってみることで料理は上手になっていくのです。
だから料理本はいつでも読み返せるように手元においておきたいのです。
まとめ
料理の本ってプロ用のもの、専門書籍であると
値段が5千円とか1万円とか普通にしますよね。
料理人の少ない給料だと買うことをためらいたくなるほどの金額でした。
そんな高い本はできれば買いたくない・・・
ってお金がないときに考えていました。
僕が若かった頃の料理人の修行時代、当時のお世話になっていた料理長にこんな質問をしたことがありました。

料理の本を買わないと料理長にはなれないですか?
当時の料理長は僕にこんなことを言ってくれました。
料理長
「料理本を買ったから料理長になれるわけではないけれど、
俺の知り合いの料理長で料理の本を買っていない人はいないよ。」
僕の考え方はこんな感じに切り替わりました。
「まだ料理長でもないし、料理の本は買わなくてもいいや。」
お金がもったいない。お金は本を買うより遊びに使いたい。
↓
「料理の本を買わないといつまで経っても知識が身につかないぞ」
今から料理の本を読んでおいて知識を身につけて、
メニューをかけるようになろう!
そうすれば料理長にもなれそうだ。
投資をすればするほどリターンは帰ってきます。
勉強もせずに知識が自動的に身につくことはないです。
料理の本を読む
↓
実際に試してみる。
↓
1割りくらい覚えたら新しい本を仕入れる
を繰り替えしていくうちに知識は身につきます。
この考えを取り入れてから料理の本を買い、休憩時間でも仕事が終わってからでも
買ってきた本をわざとらしく料理長の横で読んでいました。
するとどんなことが起きるのか。
料理長から
「お前、新しいメニュー書いてみろよ。」
って言ってくれるのです。
そりゃそうでしょ。
若い奴が一生懸命になって横で料理の本を毎日読んでいたら、
料理のことを勉強しているか試してみたくなる。
これから料理が上手になりたいと思うのなら料理の本を1冊でも買ってみることをおすすめします。
あなたはがお客さんであればどちらを食べたいですか?
1、料理の本を読んだこともない料理人が作る薄っぺらい味付けの料理
2、身銭を切って料理の本をたくさん買い、読んで勉強してきた料理人が作る深みのある料理