そろそろ、次の1本筋引きを買ってみようかと思うんだけど
どれくらいの長さがいいのかな?
筋引きにも使うタイミングによって使い分けることができるように、長さがいろいろあります。
筋引きを使うタイミングは基本的にブロック肉から切り分けて筋を外していく作業の時です。
肉の大きさによって筋引きの長さも変える必要があるので何本か準備が必要です。
✅今回は筋引きの長さの種類と現場で使いやすいサイズについて
筋引きの長さ(サイズ)
筋引きの長さは24cm、27cm、30cmと長さが色々ありますが、
簡単な作業であれば長いペティーナイフでも事足りたってこともあります。
料理人の包丁は値段も結構するので一度に何本も買うことはできませんので、
初めて「筋引きを買ってみよう!」って新人料理人にとって失敗しないように
どの長さにしようか迷ってしまいますよね。
料理のプロが使っている筋引きの長さ
ホテルやレストランなどで料理のプロとして働く私自身が持っている筋引きは24cmのものと27cmの筋引きです。
一番最初に張り切ってとにかく長い包丁が欲しいと思い、買ったのが27cmの片刃タイプのものだったのですが、長過ぎて扱いづらい・・・って印象でした。
その後に取り回しの効く堺一文字の短い24cmの筋引きを買いましたが、
料理の仕事はほぼ、24cmの筋引き1本でこなせるくらい使いやすくて気に入っています。
30cmの筋引きというのは買ったことがありませんが、今のところ筋引きが短くて困るということはありません。
30cm級の筋引きを使うタイミングがあるとすればホテルなどで巨大な肉のブロックを処理する時や精肉店で働いている方ではないでしょうか?
普通のレストランでは使うタイミングがあまりないような気がします。
筋引き包丁で刺身も引ける
刺身ではないですが洋食の料理にはカルパッチョという魚を薄切りにした料理や牛肉を薄切りにした料理があります。
魚を薄切りにしていくときは筋引きで行います。お造りやお刺身、お寿司用の魚をスライスしていくこともできますが、やはり切れ味が和食の包丁と比べると劣ってしまいます。
また、和食店で筋引きを使って魚をスライスしていたら料理長に怒られそうです・・・
筋引きにおすすめの砥石
筋引き専用の砥石というのはありませんので牛刀や他の包丁と同じく、
荒砥石、中砥石、仕上げ用砥石を使い分けて包丁を研いでいくことをおすすめします。
筋引きを研ぐ注意点として、もちろん、切れ味を維持するために毎日包丁を研ぐのはいいのですが、
牛刀などと比べても包丁の刃が細いのであまり研ぎすぎるとすぐに刃がチビってしまい、扱いにくくなるのが難点です。
なので、筋引きを研ぐのは”たまに”をおすすめします。
筋引きは家庭でも必要?
家庭でもカルパッチョやお造りなどに挑戦したい方には1本あってもいいかもしれませんが、
普段、自宅のキッチンで家庭料理を作っている中で筋引きを使いたいなと思ったことは一度もないです。
また筋引きは長さがあるので、家庭用の小さなまな板の上では扱いづらくて仕方ありません。
かなりの料理好き以外には筋引きをおすすめすることはないでしょう。
まとめ
基本的に筋引きを使うタイミングは牛肉、豚フィレ肉などのブロック肉の処理をする時になります。
仕事でお肉の処理が必要な方は筋引きは必ず欲しくなる1本ですが、どれが一番自分にピッタリかわからないって方は、まずは一番短めの24cmの初心者向けの筋引きから使い始めてみるといいいでしょう。
筋引きを使い始めて、どうしても長さが物足りないってタイミングが出てくるので、そのときに徐々に長い筋引きを考えてみるのがいいでしょう。