
おせちを注文するのは値段がちょっと高いし、
今年は家にいる時間があるからおせちを手作りしてみようかな。
近年ではおせちを家で作るのが面倒という理由から
デパートや通販から注文している家庭がほとんどではないでしょうか?
普段の料理の作り方とはちょっと違ったおせち作りでは
初めての方なら戸惑うことばかり。
ワンクリックで注文できる通販おせちと
自分の手で時間をかけて作ったおせちとでは美味しさが違いますよね。

一年の始めに縁起物の食材を食べることのできるおせち
ゆっくり時間をかけて、今年はおせち作りに挑戦してみませんか?

あれ?ところでおせちって何を入れたら良いんだっけ?
おせちの基本のお品書きと入れたい具材をシェフがまとめています。
おせちの具材、全部言えますか?
おせちの具材には一つ一つの素材にも意味ある縁起物を使うのはご存知かと思いますが、
最近では和食離れもあり和洋折衷おせちや、洋風おせちなんてのも出ていますよね。
食の変化からもイタリアン、フレンチおせちと言った日本の食材を使わないものもあります。
通販やホテル、料亭からおせちを注文することの多くなった近年では
おせちは高級なものと言った立ち位置になりつつあります。
おせちを注文しない家庭も増えていきていることもあり、
おせちに入っている具材を実際にあまり見たことがない。知らない。
と言った日本人も増えてきたのではないでしょうか?

おせちの縁起物の具材をすべて言えますか?
通販でがっかりする前に!おせちを失敗なしで選ぶポイント11項目
基本のお品書きは16種類
おせちを通販で注文すると、多い品目のおせちでは
80品目ほど入っているおせちなんかもよく見ますが、
基本的におせちのに必要な祝い肴は16品目になります。

知っているものもあれば、初めて知ったものもありませんでしたか?
この祝い肴以外にも手作りしたい場合は特に決まりやルールはないので
自分の好きなものや作ってみたいものを入れると良いでしょう。
✅基本を押さえればオリジナルなお品書きに挑戦
黒豆
昔は仕事といえば農作業や外での仕事がほとんどでした。
黒豆のように真っ黒になるまで、まめに働くようにと言われています。
黒豆の調理は豆にシワができないように炊き上げるのがポイントです。
田作り(ごまめ)
豊年豊穣、五穀豊穣を願う一品です。
一見、田んぼと魚は関係なさそうですが、昔の肥料はコイワシだったことが由来です。
しっかりと炒めて香ばしさを出すのがポイントです。
数の子
子孫繁栄。子宝に恵まれるようにとの一品。
数の子はニシンの卵で、たくさんの子供に恵まれるようにといわれています。
数の子は食感が美味しいですが、下処理で味が決まるので丁寧に処理しましょう。
栗きんとん
栗きんとんはその黄金の色から金運、商売繁盛と言われ、縁起物には欠かせない一品です。
市販の甘露煮からも簡単に作ることもできますが、
生栗からしっかり味を含ませながら炊いてみるのに挑戦してみると上級者です。
伊達巻き
子供の頃大好きだった甘い伊達巻は見た目が巻物のようで学業成就、文化の発展といわれ、
材料には卵が使われているので子孫繁栄。巻かれた伊達巻の丸い形から家庭円満を表しています
昆布巻き
よろこぶの”こぶ”にかけて喜びを広めるという意味合いで、おめでたい食材とされています。
昆布に巻く中身に決まりはなく、地域や好みで変化させるのも楽しいですよ。
市松模様や渦巻に挑戦してみましょう。
紅白蒲鉾
かまぼこの半円状の形から日の出に似ていると言われ、初日の出に見立てられ、元旦にはなくてはならないもの。赤色は魔除の色。白色は清浄、浄化の色とされ、日本では紅白がめでたい色とされています。
かまぼこを一から手作りするのは大変ですが、飾り切りで華やかに見せてあげましょう。
紅白なます
お正月の季節野菜でもある、冬野菜の根菜類の大根と人参を使った酢の物で、
かまぼこと同じく、日本の伝統色の赤と白を使います。
八幡巻き、ゴボウ巻き
ごぼうがメインの料理になるので、細長いごぼうの見た目から「細く長く生きれるように」と長寿を連想させます。
松風焼き
松風焼きは上面だけにけしの実をまぶして仕上げるので、”裏には何もない”や”隠し事のない様”
を表して、真面目に生きるようにとされています。またけしの実が焼けて焦げた様子が縁起物の松の木の皮に似ているとも言われます。
エビ
エビに火を通すと綺麗な赤色に染まるので縁起の良い食材とされ、おせちだけでなく結婚式などのお祝いごとにも使われます。
背中の曲がったエビの見た目から”腰が曲がるまで長生きができるように”と言われていることと、
目が飛び出ている様子から”めでたい”とも言われます。
豪華なおせちでは伊勢海老、ロブスター、オマールエビを使ったりしてインパクトがありますね。
ブリ
ブリは成長につれて名前(肩書き)がどんどんと変わっていきます。
仕事の中でも出世をすると肩書きが変わることから出世魚とされたブリは縁起の良い魚です。
鯛(めでたい)
焼き魚を食べるのが苦手な人が多くなってきましたが、
鯛は名前のまま”めでたい”にかけられお食い初めにも使われますよね。
お祝いの席には外せない、お祝いの象徴の魚でもあります。
蛸(たこ)
酢蛸や蛸の煮付けとしていおせちに入っていることがあります。
タコは見た目から紅白になっているので縁起がいいともされていますし、
タコの吸盤が苦行、苦難を巻き取ってくれるともされています。
また、たこを当て字にした”多幸”といい多くの幸せを呼んでくれるように願います。
鮑(あわび)
貴重な海の幸である鮑は長生きと言われて縁起の良い貝と言われます。
鮑まで入っているおせちは少ないですが、不老長寿の食材とされています。
煮物・煮しめ・筑前煮
一つの鍋で一緒に炊き上げられる煮物では家族が末長く一緒にいることができるようにという意味合いがあります。
調理法や使われる食材によって煮しめや筑前煮と名前が変化することがあります。
使われる食材にはレンコンやサトイモ、こんにゃくを使います。
レンコン:穴が空いているので将来の見通しが良いと言われる。
サトイモ:親芋の下に小芋、その下にさらに小芋ができるとって子孫繁栄と言われます。
こんにゃく:綱が結ばれたように見えるこんにゃくは縁を結ぶと言われ、良縁成就とされています。
くわい
クワイは上からちょろんと芽が出ている様子からめでたいと言われています。
また下処理の段階で八角形の形に整形し、亀の甲羅のように見立てます。
亀は万年生きるとされているので、亀のように不老長寿を願う食材です。
蕣花かぶ
蕣花”しゅんか”と読みます。
菊は悪い気を跳ね除け、不老長寿を願います。丸く切った唐辛子を真ん中につけてあげればお花に見えてきませんか?
ちょろぎ
ちょろぎは漢字で書くと「長老喜」と書きます。
元々は白色をしたいもむしのような形をしたちょろぎですが、
長寿を願いお祝い色の赤色で染めるのがおせちでのちょろぎの使い方です。
金柑(きんかん)
あの独特な味が苦手な方は別にいらないという方もいますが、
金柑は甘酸っぱく炊き上げる口当たりも爽やかになる一品です。
黄色い金柑は金冠といわれ、金運アップの食材とされています。
梅
梅の木は長生き。梅干しにはシワが入っていることから長生きの秘訣の食材とされています。
ゆりね
ゆり根は重なり合った実から「歳が重なる」もしくは「仲が良い」と言われます。
薬の代わりとも言われるゆり根は”無病息災”と言われ、重なりあうゆり根は”子孫繁栄”の縁起ものともされています。
まとめ
全部知っている食材ばかりでしたか?
こんなのスーパーに売ってない!って食材もありませんでしたか?
・おせちのお品書き
家庭の中でおせち食材を取り揃えるのは大変ですし、
日本では核家族や一人暮らしでの生活様式が浸透しています。
昔のように親戚一同が実家に集まりこたつを囲むことがなくなりました。
おせちを作って楽しむのもあり、食べれる分だけのおせちを注文しするのもあり、
今の生活スタイルに手作りおせちかネット注文で済ませるか考えてみましょう。
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