料理がストレスになる原因は人それぞれです。
単に作るのが面倒で、作ること事態がストレスの場合もあれば、限られた予算で栄養価も考えながら作らなければならないといった、金銭的なやりくりがストレスの場合もあります。
その他にも、共働き夫婦なのに料理を作るのは女性の仕事と、いまだに思っているパートナーに対するストレスもあるでしょう。
料理をつくることがストレスになってしまう時の対処法について考えてみましょう。
我が家の食費を夫婦で知っておこう
我が家にかかる食費はこれだけで、これ以上増えると他にしわ寄せえせが来ると、夫婦とも分かっていれば、それほど料理を作ることがストレスにならないのではないでしょうか。
妻だけが食費のやりくりをしていると、夫から「毎日同じようなおかずだな」とか「もう少しましなものを食べさせてよ」などと言われると、ストレスが溜まってしまいます。
共働き世帯も週に何回かは外食やテイクアウトで済ますことは仕方がないとしても、毎日のことでは、費用もかかるうえ、栄養面でも偏りが出てきます。
夫婦で食費にかけられる予算を共有し、宅配システムや週末の買いものなどで、野菜や肉魚などはまとめ買いし、足りないものや日持ちしないものを仕事帰りに買うようにするなど一定のルールを決めておくと、ストレスも軽減されるはずです。
食費はいくらくらいが平均なのか
一概には言えないようですが、エンゲル係数から見れば手取り収入の20%前後が妥当なところです。
ざっくりとですが、4人家族で平均7万円ぐらいはかかりそうです。
とは言え、収入が少なければ4~5万円の食費でやりくりし、収入が多ければ10万円以上食費にかける家庭もあるでしょう。

我が家が食費にかけられる金額を知っておくと、共働きなのだから食費に10万円かかっても仕方がないと、割り切ることができます。
外食やテイクアウトが増えても、手抜きをしているという罪悪感を持たなくてもよいので、
ストレスがかからなくなります。
献立の基本さえ知っておけば料理づくりのストレスがなくなる
料理がストレスになる原因のひとつに献立の立て方が分からない、といったことが多いようです。
献立の基本として昔から一汁二菜とか一汁三菜といいます。
汁物は味噌汁やスープ、主菜は肉や魚、卵や大豆製品などのタンパク質を使ったメインのおかずです。副菜は野菜や海藻などを使ったサブ的なおかずです。
それにご飯やパン、麺類などの主食が付きます。
その日によって食べたいものが違うので、堅苦しく考えることはありませんが、季節ごとに何種類か和食と洋食のパターンの献立を作っておくことで、料理づくりのストレスが減ります。
具体的な内容が書かれた本を参考にして我が家なりのアレンジをしょう
筆者はタニタの社員食堂の内容をアレンジして、作りやすそうな献立カードを作り、実際に料理を作るようにしたころ、「今晩何作ろう」と悩むことが少なくなりました。
献立例は次の通りです。
メインの料理は、基本的にこれなら自信がアリというものにしておくと、サブのおかずや汁物はメインに足りないものを足すだけでバランスの取れた献立ができまず。
メインのおかずが唐揚げの場合
サブのおかず①しらたきとニンジンのさっと煮(しらたきはキッチンバサミで食べやすく切り、千切りしたニンジンとともにさっと煮て、めんつゆ少々で味をつける)
サブのおかず②ビーンズサラダ(大豆の水煮とキュウリやトマトなどを市販のドレッシングであえる)
味噌汁の具材は残り物の野菜や乾燥ワカメなどを使う。
メインのおかずが焼き魚の場合
サブのおかず①長芋のさっと煮(長芋の皮をむき、端から切りめんつゆ少々で煮る)
サブのおかず②ハムは千切りにし、カイワレ大根、ブロッコリースプラウトとをあえ、好みのドレッシングをかける。
中華スープの素を使いシメジと桜エビを加えて、仕上げに塩コショウする。
下ごしらえや後片付けがストレスになる
献立を考えたり料理を作るのは好きだが、下ごしらえや後片付けが苦手でストレスになる人は意外と多いようです。

時間の余裕があるときに食材を下ごしらえして冷凍しておいたり、後片付けを手早くすませるためにワンプレートに盛り付けるなど、工夫することで時短家事ができます。
食材を買ってきたらすぐ調理ができる状態にしておくとストレスが減る
ほとんどの食材は冷凍保存ができます。
- 主菜のとんかつや魚のフライなどは、衣をつけた状態で冷凍しておくと、常温の油を注いでやや強火に掛けるだけです。
- 副菜の和え物には、すぐに傷みやすいモヤシなども、洗って水けをきり小分けにして100gずつ冷凍保存しておくと無駄なく使えます。
冷凍もやしを耐熱皿に乗せ電子レンジで2分加熱して、ざるに上げて水気をと。ボウルに酢、醤油、ごま油少々を加えて混ぜるだけでモヤシの和え物ができます。 - 調理の際手がかゆくなる長芋も、すりおろしてアルミケースに入れて蓋つき容器などに入れて冷凍保存しておけば、吸い物などにそのまま入れて使えます。
食器洗いのポイントを押さえておくと効率よく片付く
- グラスは一番初めに洗い、ふきんで拭かず、ふきんの上に伏せて乾かします。
- 二番目にお茶碗はご飯がこびりついていることがあるので水につけておきます。
その間に野菜や豆腐など油を使っていないものを洗います。その後、お茶碗お箸も洗います。 - 三番目に油で汚れた皿やスプーンなどを、使い捨ての布や紙などで拭き取っておき、洗剤をつけて洗います。
家族一緒の食事にこだわらない
家族といえどもそれぞれスケジュールがあり、昔のように食事を共にする機会も減ってきます。
子どもの成長や夫の仕事の都合などで時間があわず、主婦はそのたびに温めたり冷やしたりと気を使い時間がとられるのも大きなストレスになります。
最低限ご飯はたいておくが、後はレトルト食品の中から自分で選んでもらうなど、割りきることも料理がストレスにならない、一つの方法です。

「料理は私が作らなければ」といった思い込みは捨てましょう。
専業主婦でも、気分が乗らなかったリ、体調が悪くて食事の用意もできないこともあると、家族に分かってもらうようにしましょう。
基本的な家事は自分で行うのが当たり前の世の中という自覚が必要
結婚しない人が増え、家事全般を一人でこなしている人も世の中には多くいます。
食事作りを一家の主婦だけが担っていたのでは、主婦に何かがあった場合、悲惨な状態になってしまいます。
少しずつ家族に料理の楽しさを教えていき、休日には、鍋料理や焼き肉担当はお父さん、サラダは娘さん、ご飯を炊くのは息子さん、お母さんはスープ係などと決めておくと、何もできなかった人も、1か月もすると徐々にできるようになります。
2ヵ月目は今度は息子さんが鍋料理や焼き肉担当に、娘さんがスープやみそ汁担当にと役割を入れ替えることで、一通りの料理が作れるようになります。

家族みんなで料理作りを共有することで、なんでストレスがかかるのかということもわかりますし、そもそもストレスがかからないようになっていきます。
まとめ
料理がストレスになる原因が金銭的なやりくりからきているのか、献立を考えるのが面倒なのか、後片付けが苦手なのか、家族の協力が得られないのが不満なのかを分析してみましょう。

ストレスの原因がわかると対処の仕方が見えてきます。
また、食べることは一生ついてまわることなので、家族全員が最低限の料理ができるようにしておくことも大事です。
勉強さえしていればよいとか、お金を稼いで来さえすれば良いといった考え方では、もはや通用しない社会になっています。